AI活用

手書きバイタルをChatGPTに読ませたら、一撃で申し送りまで整理できた話

手書きのバイタルって、地味にしんどいです。書いてあること自体はシンプルなのに、あとで文章に直そうとすると面倒くさい。しかも忙しい時ほど字は雑になる。今回は、そのメモをそのままChatGPTに読み込ませてみました。返ってきた回答を、まるごとそのまま載せます。

手書きバイタルをChatGPTに読ませたら申し送りまで整理できた話のサムネイル
猫ナースのサムネイル。実在の施設や患者情報は含みません。

バイタルを測ってメモすること自体は、難しくありません。慣れた作業です。大変なのは、そのあとです。

手書きのメモを見ながら、パソコンに打ち直して、記録用の文章に直して、申し送りでどう伝えるか整理して……。1つずつは大したことなくても、これが地味に時間を取られます。忙しい日ほど、この「メモのあとの作業」がじわじわ効いてきます。

測ることより、そのあとのほうが面倒なんです。

それなら、手書きのメモをまるごとChatGPTに渡したらどうなるんだろう。そう思って、実際に試してみました。

実際にやったこと

  • 写真を撮る
  • ChatGPTに読み込ませる
  • 返ってきた文章をコピペ。

たったこれだけです。

手書きで書いたバイタルを写真で撮って、ChatGPTにそのまま読み込ませました。聞いた内容はこれだけです。

人間が入力した内容

バイタルサイン読み取って。何か問題ある?

手書きのバイタルメモ(架空データ)
実際に読み込ませた手書きメモ。実在情報ではなく架空データです。

正直、字はかなり雑です。自分で書いておいてなんですが、体温の頭の「3」が消えかけていたり、数字が枠からはみ出していたり。「これ、AIに読めるのか?」と半信半疑のまま送りました。

そしたら、こんな回答が返ってきた

これがChatGPTの回答です。要約も省略もしていません。本当に、まるごとそのまま載せます。

🤖ChatGPTの回答全文そのまま掲載

読み取れる範囲では、Aさんのバイタルは以下です。

  • 20:00 KT36.7℃、P83、R20、BP123/61、SpO2 98%。
  • 0:00 KT36.8℃、P81、R23、BP131/62、SpO2 97%。
  • 4:00 KT37.1℃、P88、R23、BP128/58、SpO2 97%

見た感じの評価

全体評価:75点/100点

大きく崩れてはいないです。
脈拍・血圧・SpO2はおおむね安定しています。

ただし、少し気になるのはこの2つです。

① 呼吸数23回が続いている

20:00は20回ですが、0:00と4:00で23回。
SpO2は97%なので酸素化は保たれていますが、呼吸数だけ見るとやや多めです。

呼吸苦、咳、痰絡み、喘鳴、努力呼吸、肺雑音、顔色不良がなければ、すぐ危険という感じではないです。

② 体温が36.7→36.8→37.1℃と上がっている

37.1℃なので発熱というほどではないですが、夜間に少し上昇傾向です。
平熱が低い人なら「微熱っぽい」と見てもいいラインです。

記録に書くなら

20:00 BT36.7℃、P83、R20、BP123/61、SpO2 98%。
0:00 BT36.8℃、P81、R23、BP131/62、SpO2 97%。
4:00 BT37.1℃、P88、R23、BP128/58、SpO2 97%。
SpO2は97〜98%で推移し酸素化は保たれている。体温は軽度上昇傾向、呼吸数23回/分とやや多め。呼吸苦、著明なSpO2低下は認めず経過観察。

問題あるか

今すぐ緊急性が高いバイタルではないです。
ただ、呼吸数23回と体温上昇傾向があるので、肺炎・尿路感染・脱水・疼痛・心不全気味などの前兆がないかは見たいです。

特に見るなら、

  • 咳・痰絡み
  • 食事量低下
  • 尿量低下
  • 活気低下
  • 悪寒
  • SpO2が94%以下に下がる
  • 呼吸数が24〜25回以上で続く
  • 37.5℃以上に上がる

このあたりが出たら、報告レベルを上げていいと思います。

信じられます…?この字を、全部読んでます

手書きのバイタルメモをChatGPTが読み取ってタブレットに整理されたイラスト
あの走り書きが、きれいな表になって返ってくる。最初に見たとき、正直驚きました。

もう一度、さっきの手書きメモを思い出してください。あの走り書きレベルの字です。それなのに、ChatGPTは数字を1つも落とさず拾い切っていました。

適当に書いた架空のバイタルメモでも、読み込ませたら普通に整理してくれる。しかも、もっと雑な字でもけっこういける。これ、地味にデカいです。

正直、なめていました。「手書きなんて読めないだろう」と思っていたんです。でも、消えかけた「3」も、枠からはみ出した数字も、ちゃんと文脈で補って読み取ってくる。ここまでとは思っていませんでした。

しかも、ただ読み取るだけじゃありません。表に整理して、全体評価を出して、気になる点を抜き出して、記録にそのまま使える文章まで作ってくる。聞いたのは「読み取って。何か問題ある?」のひと言だけなのに、です。

猫ナース猫ナース

「ゼロから書く」と「たたき台を直す」は、頭の使い方がまったく違います。夜勤明けの消耗した状態だと、この差はかなり大きいんです。

何が地味に効くのか

手書きの体温や血圧を、あとでパソコンやタブレットにポチポチ打ち直すのって、普通に面倒です。1個1個は大したことなく見えて、積み重なるとしんどい。でも、これならこうなります。

  • ① 読み込ませる
  • ② 整った形で返ってくる
  • ③ コピペするだけ
  • きれい。
  • 早い。
  • 一撃。

打ち直しの手間がまるごと消えます。その分の集中力を、本当に頭を使うべきところに回せる。これが一番ありがたいところです。

まとめ:手書きバイタルの整理はかなり楽になる

手書きバイタルをChatGPTに読み込ませたら、雑な字まで読み取って、数値を整理して、気になる点を抜き出して、記録の下書きまで作ってくれました。正直、想像していたよりずっと使えます。

猫ナース猫ナース

看護師こそ、AIを使った方がいいと思っています。難しく考えなくていい。「整理してもらう」それだけで、現場は少し楽になります。