看護師AI活用

ヒヤリハット・事故報告書をChatGPTで下書きする方法|看護師の文章作成を少し楽にする

ヒヤリハットや事故報告書は、事実・対応・原因・再発防止策を整理するのが大変です。ChatGPTを使えば、責任追及ではなく再発防止に向けた文章の下書きを作れます。

ヒヤリハット・事故報告書をChatGPTで下書きする方法
ヒヤリハットや事故報告書の文章作成、ChatGPTで下書きを作ると少し楽になります。

対応が終わったあとで、報告書が待っている。

転倒しそうになった場面を支えて、状態確認をして、管理者に報告して。それだけで十分疲れます。

しかも、ヒヤリハットや事故報告書は、書き方を一歩間違えると妙な文章になりやすい

そういう人に向けて、ChatGPTで報告書の下書きを作る方法を紹介します。

猫ナース 猫ナース

報告書って、対応が終わったあとに書くから余計にしんどいんですよね。最初からきれいに書こうとしなくて大丈夫です。


ヒヤリハットと事故報告書、どちらに該当するかは施設ルールで確認する

まず基本の確認から。

ヒヤリハットと事故報告書は、大まかには「転倒しそうになったか、実際に転倒したか」で分かれることが多いです。

ざっくりした分け方
  • ヒヤリハット:転倒しそうになったが、支えて転倒に至らなかった
  • 事故報告書:実際に転倒した

運用の細かいところは施設によって差があります。迷ったら自施設の区分を確認しておくと確実です。

猫ナース 猫ナース

「転倒したかどうか」だけで判断しきれないケースもあります。迷ったら、施設のルールと管理者確認を優先でOKです。


ヒヤリハットの書き方と例文

ChatGPTでヒヤリハット報告の下書きを整えるイメージ

ヒヤリハットは、何が起きたか・どう対応したか・結果どうだったかを、短く・事実ベースで書くのが基本です。

長く書く必要はありません。

「責任追及」ではなく「再発防止のための記録」という位置づけなので、書き方も淡々と書いていい。

入力メモとChatGPTの出力例

人間が入力した内容

居室にて移動介助中に利用者の足元がふらついて転びそうになった。転ぶ前に体を支えたので転倒はせず。外傷無し疼痛なし。

ChatGPTが整えた下書き例

居室内で移動介助中、利用者様の足元がふらつき転倒しそうになった。すぐに身体を支えたところ転倒には至らなかった。その後、外傷および疼痛の訴えはなかった。引き続き移動時の見守り・介助を継続する。

これはあくまで下書きです。

自分が実際に確認した内容と合っているかを必ずチェックして、必要なら修正してから提出してください。


事故報告書の書き方と例文

ChatGPTで事故報告書の下書きを整えるイメージ

事故報告書は、以下の形式でまとめることが多いです。

事故報告書の基本形式

【発生状況】

【対応】

【考えられる原因】

【再発防止策】

「考えられる原因」「再発防止策」あたりで手が止まる人が多い印象があります。

何を書けばいいか分からないし、書き方によっては「誰かのせい」に読まれかねない。

そこをChatGPTに整えてもらうと、少し楽になります。

入力メモとChatGPTの出力例

人間が入力した内容

居室内で移動介助中、利用者様の足元がふらつき転倒した。すぐに状態確認。外傷なし。疼痛の訴えなし。バイタル著変なし。管理者へ報告。

ChatGPTが整えた下書き例

【発生状況】

居室内にて移動介助中、利用者様の足元がふらつき転倒した。転倒時、職員は利用者様の側方に位置していたが支えきれなかった。

【対応】

転倒直後に状態確認を実施。外傷なし、疼痛の訴えなし、バイタルサイン著変なし。経過観察とし、管理者へ報告した。家族への連絡は管理者の判断に従った。

【考えられる原因】

移動時の下肢筋力低下または疲労によるふらつきが生じた可能性がある。また、移動介助時の立ち位置・介助方法が利用者様の状態に十分対応できていなかった可能性も考えられる。

【再発防止策】

移動介助前に利用者様の体調・覚醒状態を確認する。介助時は転倒リスクを想定した立ち位置を徹底する。歩行状態の変化は日々の記録に残し、状態悪化時は早めに申し送る。介助方法の見直しが必要な場合は、担当者間で共有する。

いかがでしょうか。

かなり良い事故報告書の下書きができたのではないでしょうか。ゼロから自分で考えるより、だいぶ楽になると思います。

書いてくれた文章をそのまま提出するのではなく、事実と一致しているか必ず確認してください

猫ナース 猫ナース

ChatGPTの文章は「たたき台」です。実際に見たこと、確認したこと、施設で決まっている流れに合わせて直してから使いましょう。


ChatGPTでヒヤリハット・事故報告書の下書きを作るイメージ。AIが下書きを作り、看護師が内容を確認・編集して提出する流れ
ChatGPTで下書きを作り、最終確認と提出は看護師が行うイメージ。

コピペ用プロンプト

ChatGPTに下書きを作ってもらうとき、このプロンプトをそのまま使えます。

ヒヤリハット用

以下の内容を、ヒヤリハット報告として短く整えてください。

      【内容】
      ここに起きたヒヤリハットの流れを簡単に記載する

事故報告書用

以下の内容を事故報告書として整えてください。
      【発生状況】【対応】【考えられる原因】【再発防止策】
      の形式で記載してください。

      【内容】
      ここに起きた事故の流れを簡単に記載する

【内容】のところに、自分が覚えているうちにメモした流れを入れます。箇条書きでも、短い文章でも大丈夫です。

下書きが出てきたら、事実と照らし合わせて修正する。それだけです。

猫ナース 猫ナース

メモは完成文じゃなくてOKです。「いつ・どこで・何が起きたか」「その後どう確認したか」が残っていれば、あとから整えやすいです。


ChatGPTは「文章を整える道具」として使う

ここまで読んでくれた人には分かると思いますが、この記事でやっていることは一つだけです。

メモをChatGPTに渡して、読みやすい文章に整えてもらう。

それだけです。

ChatGPTはその場を見ていないので、出てきた文章が実際と合っているかの確認と最終判断は、現場を見た自分がやる

AIに任せるのは文章の下書きだけ。

その線引きを守れば、かなり使いやすいツールです。


まとめ

ヒヤリハットや事故報告書を書くのは、対応が終わったあとのしんどい作業です。

「ゼロから文章を考える」必要がなくなるだけで、少し楽になります

  • ヒヤリハットと事故報告書の区分は施設ルールで確認する
  • 個人情報の入力には気をつける
  • 出てきた文章は必ず事実と照らし合わせて修正する